07. 花葬
08. 浸食 〜lose control〜
09. trick
10. いばらの涙
11. the silver shining
死の灰

この頃のハイド氏、どうでも良いけど英語の発音が今とかなり違う。
なんだろう?イギリス式の発音になったのか?この頃(アルバム【ray】)はスッキリ後味の『Qoo』みたいな発音だったのに、最近は・・・果汁100%の『Minute Maid』のような濃厚さというか・・・後味コッテリのドロッドロというか・・・。
それが味なんだろうから良いんですが。(誉めてるんです)

HONEY

ラルクシングルセールス史上最も売れた曲・・・あれ?ネオユニのほうが売れたんだっけ?
スイマセン、後でリサーチし直しときます。

【HONEY】・・・確かにノリがあって、ポップながら重低音もゴリゴリいってて、明るい曲調に歯切れの良い歌詞。間違いなく良い曲です。しかしながら、この曲が売れたのって・・・結構スゴイと思う。そう思う1番の要因は、当時今よりも『売れる曲=カラオケ曲』な傾向が強かった98年に、この【男にしては高過ぎる音域、女が歌うにしては勢いが必要過ぎる曲調】っていう、見事にカラオケ的要素を外してるところです。

当時勢いがあったラルクだから、多少カラオケに不向きな曲でもそりゃ売れるだろ〜・・と思った人は甘いッ!!売れてれば売れてるほど、そういう大衆向き路線を外せなくなるのがメジャーの恐いところ。たとえ買い手側が受け入れようとも、一度成功を掴んでる売り手側は、出来る限り『不確かな冒険』は避けたいと思うのである。売れるとね、どうしても守りに入っちゃうんだよね。つまり、カラオケに不向きな曲が売れた事実はさほどスゴイことではないのだ(前に述べたように、確かに『勢い』さえあれば売れることは売れる)。スゴイのは、そういう曲をあんだけ絶好調に売れてた時期に出した、という事実のほうである。

当時発売されてた、確か宝島社出版の音楽雑誌で、

『ラルクが売れるのが不思議でしょうがない。
 なぜなら彼らの出す曲はことごとく市場が求めてる音楽とはズレがあるからだ』

と、面白いコメントがされてたんですが、カラオケ全盛期の当時、何より市場に求められてたのはシロートでも簡単に気持ち良く歌いこなせらるようなカラオケ曲なわけですよ。

そこでラルクは何をした?

・・・そんなメジャー市場を逆手に取ったばかりか、挑戦状を叩き付けたわけよ。
鈴木はラルクのこういう腹黒いトコが好きなんですが(笑)。

3枚同時発売された、その他の2曲【花葬】【浸食〜lose control〜】も、これまたことごとくカラオケ曲じゃない。デメリットを含んだ3曲を同時発売することで、見事デメリットをメリットに変えてしまった感がある。鈴木は今でもこの3曲は別シングルで(カップリングとかにしないで)リリースしたスタイル、メジャー界の戦略的に大正解だったと思います。

ほいでは、【HONEY】の話に戻ります。
この曲、確かスポーツニュース番組のテーマソングだったんですよね。
当時鈴木もそのテレビでこの曲を初聴きしたんですけど、第一印象はぶっちゃけあんまり好きじゃなかった。
「軽過ぎじゃねぇの?コレ」、とか思ったっけ。しかしながら、今では「当時、同時発売されたどの曲よりも実は重いんじゃないか?」と、思ってます。

どこが重いか。ズバリそれは・・・『歌詞』。歌詞に尽きる。

いつかコラムのほうで3枚同時発売シングルもネタにしようと思ってるんで、あんまり詳しくは語れないんですけど、軽く触れておくと、他の2曲【花葬】【浸食〜lose control〜】はあからさまなダークを含んでいるのに対して、【HONEY】はどこか抽象的にぼかされた毒が含まれてる。

最初から「重いよ」って言われて持った荷物よりも、「軽いよ」って言われて持ってみたらすんごい重かった荷物の方がショックが大きくて、思わず荷物の中身を想像したくなっちゃう・・・みたいな(笑)。
人によって感じる重さの違いにえらい幅のある、不思議な曲みたいです。

【HONEY】に含まれたダークさに気付いたが負け。 さて、アナタの持った荷物は重かった?軽かった?

Sell my Soul

アルバム【ray】の何がイイって、曲それぞれの世界観がごっちゃごちゃなトコロ(笑)。
あんだけシングルを乱発すれば、それを収録するアルバムがまとまらなくなるのは当然だと思うんだけど、これほどまとまってないアルバムも逆に良いね。

さて、本題。

この曲、鈴木がアルバム【ray】で2番目に惚れた曲です。
1番目は以前レビュー掲載した【いばらの涙】なんですが、気付けばハイディ作曲がワンツーフィニッシュ。
やっぱり鈴木はハイド君の作る摩訶不思議な曲に心惹かれるようです。

しかし、この曲で鈴木が「うはぁー」ってなったのが、ベース。ベース!ベースッ!!
重低音メインじゃなくて、鈴木が好きな高音炸裂の『歌うベース』。
この華麗なベースとジャジー&クラシカルな変形自在のギターの絡み、とにかく素晴らしいです。
コラムのほうの【ハイド氏のコウモリ子供部屋】で、雑誌ロキオンからの抜粋で『ラルクの中でのhydeさんの曲っていうのは、【ラルクアンシエル】をすごく突き詰めていく曲に聴こえる』というライターの言葉を紹介しましたが、まさにそうなのよッ!!って感じで、ハイド君の作るラルクの曲は、えてしてケン・テツ本人達作曲の曲よりも、ケン・テツ2人の良い所っていうのが引き出されてる印象があるんですよね。

『ラルクのhyde』のバンドマン魂が垣間見れる一曲。

夏の夜に、涼しい風を受けながらキレイな夜景の見渡せるベランダで聴きたい。

snow drop

【HONEY】【NEO UNIVERSE】に次いで、多分3番目くらいの売上を上げたCDだったと思うんですけど、鈴木的には・・・・・・・ワースト・ワンと言ってもいいかもしれない。アルバム【ray】を聴いてても、スノドロは飛ばすパターンが多いですね。ぶっちゃけ。

この曲、一般世間的にはかなり人気のあった曲かと思われる。
で、何故に鈴木はこの曲が嫌いかと言うと、理由はハイド氏の歌詞。それに尽きる。
テッつぁんのメロディは相変わらずキレイで、音的には好きなんですけどねぇ・・・。

ハイド氏の歌詞。
どうしても鈴木はこの歌詞に違和感を感じずには居られないのね。
ハイド氏の歌詞であって、ハイド氏の欠片もナイような歌詞。その正体を一言で言うなら、それは・・・・・

幸せ過ぎやしませんかッ!?

ということに他ならないんですけど(笑)。
今まで結構な数のなんちゃってレビューをやってきたんですが、それらの中でも「こ〜れはハッピー系の歌詞なんじゃねぇの?」ってのでさえ、鈴木はメッタ斬りに切り刻み、嬲り、晒し上げ、どこぞかに『不穏な影』が潜んでることで締めくくってきました。まぁ限りなく「うわぁ・・強引・・・」と自分でも思わなくもないモノもありましたが(笑)、それでもね、なんとかやってきてたわけですよ。

ところがどっこい。

この【snow drop】に関しては、いかなる強引技や反則技、しいては犯罪技を用いてもこぉ〜ればっかりはねー、もうどうしてもハッピーエンドな歌詞ですよ。

確かに出だしはやっぱり不穏です。
「崩れ落ちてゆく 積み上げた防壁」とか、「ふりほどけなかった頭上の雲」とか、「凍りつく大地」とか、「途切れたレール」とか、どうも最初は最低劣悪な世界だったようなんですけど、まーそれがパアァァァァ〜〜っとお花が咲いたようにキラキラした世界になるんですよ。もう「♪ララルララ〜」なんて、なんだかアルプスの少女ハイジか!と。

・・・・・・・・・・・・と、ナメていた鈴木は、またもやこの腹黒バンドに痛い目に遭う。

安直なんですが、どうも『幸せ曲』=『大衆向け売れ線狙い曲』のイメージがある鈴木は、本当に最初、この【snow drop】をナメてました。「絶対CD買わねぇッ!!」ってくらい、ナメてました。

そしてある晩、彼等による報復攻撃をモロに食らったのです。

それは、ローカル曲でやってる『MTJ』という、新曲のプロモがひたすら流れる番組でのこと、例のごとくラルクの【snow drop】が流れたんですよ。その番組でちゃんと見るまでは、ランキング番組とかでサビ部分のあの雪のちらつく中でメンバーが歌ってて、パアァァ〜っと絵画風?みたいになる部分しか見たことなかったのね。
で、初めて見た。

冷凍保存?

ん?核戦争?

雪かと思ってたアレって・・・放射能たっぷりの『死の灰』ってやつ?

なんかすっごいコレ不吉な映像じゃない!?

そして極め付けはラスト。
鈴木がナメてた例の『パアァァ〜』っとキラキラ世界になった後、映像は再び冷凍保存カプセルのモニターに戻り、辺りにはいまだ死の灰が降り注いでいた・・・・・

今の全部夢ッ!?幻ッ!?やっぱり世界は滅亡しちゃってんのかーッ!?

いや〜アッハッハッハ!ラルクっぽいなぁ〜オイ(涙)!!

鈴木のように、この曲のハイド歌詞の不自然なまでの幸せキラキラっぷりを不審に思う人(そんな鈴木のような捻くれ者は滅多にいないと思うけど)は、【snow drop】を聴く際は、是非ともこのプロモーションビデオと一緒に見るべし。

trick

ユキーロさんの作曲の中でも、この曲ダントツの人気がありますね〜。
鈴木、あんまりユキーロさんの前身を知らないので、当時はイマイチ彼の音楽スタイルってのが分からなかったんですが、まさしく現在の彼のソロに通じる片鱗が見え隠れしてますね。
緻密と言うかなんと言うか・・・異常に細かい。

あとこの曲、ギターの延々繰り返されるフレーズのメロディラインが印象的で、ついつい鈴木もそっちに気がいってしまいがちなんですが、しかしベース音をよく聴いてみるとなんだか80年代を髣髴させるラインで(そう思うのは鈴木だけかもしれない)妙に懐かしさがあるんですよ。現代的な無機質さみたいのが強いユキーロさんの曲で、テツが奏でる懐かしのライン・・・、面白いバランス。

『ラルクは4人がなんでも出来る』

ラルクの器用さが味わえる一曲。

いばらの涙

 『 hyde作詞作曲 』
 『 カラオケでハモれちゃう 』
 『 ベッタベタな日本語タイトル 』

とまぁ、鈴木のツボをいたく刺激するお気に入りソングです。

あの「♪声を〜張り上げてぇ〜」のところで、バックに聞こえる『ぶうぉうぉうぉ〜』っていう噴火音(?)みたいな音、あの迫力が妙にハマる。あの噴火音が無いと、鈴木的には一気に魅力30%減ってくらいハマってる。

それにしてもこの曲が今のところラルク史上最後の『日本語タイトル曲』なんスよね。(同時リリースアルバム【ark】に【真実と幻想と】も収録されてるけど、どうも登録品番を見る限りは【ray】の方が後リリースみたいなんで)